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白河市の次世代のために
特定非営利活動法人NEXTしらかわは、理事長坂本さんのボランティア活動がきっかけで20219年に設立されました。「プログラミングの考え方である細分化は思考に役に立つ。子どものころから触れていれば、もっと良い社会になるのではないか」と考えた坂本さんは子ども食堂でプログラミングを教え始めました。法人5年目の現在、子ども食堂「みらい子ども食堂」、女性の居場所「みらいずshirakawa」、スクールグッズシェアリングなど、幅広く活動しています。
特定非営利活動法人
NEXTしらかわ
2020年、プログラミング教室を兼ねた子どもの居場所づくりを始めました。無料で始めた取り組みでしたが、参加費を500円と打ち出したところ、ぱったりと子どもたちが来なくなってしまったのです。「たった500円、どうして!?」お母さんたちへの聞き取りから、お金を出せない家庭の事情が見えてきました。「子どもの生活は家庭環境に左右される。子どもたちに学ぶ機会を与えるには、お母さんへの支援が先なんじゃないか」そう考えた坂本さんは、これまでの活動にも取り組みつつ、貧困家庭向けの生活困窮支援を始めました。しかし、生活困窮と掲げたことで利用者が通いづらいという問題が発生しました。そこで、助成金を活用し、生きづらさを抱える女性の支援を始めました。それが現在の「みらいず」です。ここでは、貧困だけでなく、DVや引きこもりなど、悩みを抱えた多くの女性たちを支えています。
子どもの教育サポートから始まり、”有料化”をきっかけに子どもの貧困原因を突き詰め、今の活動にたどり着いた坂本さん。現在取り組んでいる活動は、一見バラバラなようですべてが紐づいています。「子どもたちの成長を感じられることが嬉しい」と坂本さん。子どもたちの学ぶ機会を奪いたくないという強い想いは、現在も活動のすべてを無料で提供し続ける理由に繋がっています。NPOの活動への批判、理解が得られない辛さから、くじけそうになったこともあったそうですが、最近では少しずつ理解者が増えてきているといいます。
今後は女性の居場所づくりを発展させていく予定で、ここに来てくれた女性たちが再出発できる希望の場所にしたいと考えています。地域の子どもたち、お母さんたちを全力でサポートするNEXTしらかわ。周りの人たちの言葉を確実に形にしてきた坂本さんの言葉には、頼もしさと温かさが感じられました。NEXTしらかわの今後の活動から目が離せません。
♦2024年8月30日発行ニュースレターより♦
- 活動内容
- 地域住民に対して、創業・就労支援、婚活、子どもの健全育成、地域住民の社会活躍、情報システムの普及、まちづくりの推進に関する事業を行い、地域経済の発展に寄与することと共に、地域社会における住民・行政・企業の連携が円滑に行われるような提言、ネットワークづくりを行い、より豊かな地域社会のコミュニティ形成に寄与することを目的とする。
- 活動分野
- ①保健・医療・福祉
③まちづくり
⑥学術・文化・芸術・スポーツ
⑦環境保全
⑬子どもの健全育成
⑭情報化社会
⑯経済活動の活性化
⑰職業能力開発・雇用拡充
⑲NPO等支援 - 住所
- 〒961-0071
福島県白河市士多町東9番地7 - 連絡先