ふくしま地域活動団体サポートセンター

NPO強化による地域活性化事業「NPO活動推進事業」

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NPO法人 コーヒータイム

まちのみんなの憩いの場

NPO法人コーヒータイムは2006年4月、主に精神障がい者のための作業所として浪江町でスタートしました。当初喫茶店はありませんでしたが、団体名『コーヒータイム』は、理事長の橋本さんが設立前にボランティアで参加していたデイケア時代、皆で「まちなかで喫茶店をやれたらいいね」と話していたことが由来だそうです。

NPO法人
コーヒータイム

 設立から17年を振り返ると、東日本大震災後、避難先の二本松市で事業を再開するなど大変な苦労がありましたが、これまで続けてこられたのは「精神疾患をお持ちの方々が皆優しくピュアで、私自身が癒してもらっているおかげ」と橋本さんは話します。
 2022年7月、浪江町での事業を再開させました。当時町民は1,000人もいなかったため、まったりゆったり喫茶店の運営をしていくつもりでしたが、間もなく町に国の研究機関が入ってきたことにより人口が増え、現在は毎日大忙しで嬉しい悲鳴があがっています。喫茶店の隣にはデイケアや地域包括支援センターがあることから、高齢者の方が集まる場所としても利用されており、町のみんなの憩いの場となっています。

 現在、コーヒータイムは二本松市と浪江町で1事業所・3店舗を運営しています。橋本さんは震災以来、浪江町での事業再開を最終目的として頑張ってきました。しかし、いざ再開してみると、継続していく基盤づくりが必要と感じています。また現在、浪江町では喫茶店の運営のみですが、スタッフや利用者さんが作業する場所も必要です。さらに、二本松市の事業所のスタッフ、利用者さんは地元の方がほとんどで、現在間借りしている事業所を、平屋で駐車場が十分に確保でき、洋式の綺麗なトイレを完備した建物を建てたいと考えています。
 「私はいったい何歳まで生きればいいんでしょう?」と笑って話す橋本さんの表情からは優しさと希望があふれ、まだまだ第一線で走り続けていく姿が想像できました。東日本大震災から12年、復興半ばの浪江町で喫茶店再開を果たし、町の憩いの場となっているコーヒータイム。お近くにお出かけの際は、ぜひ足を運んでみませんか?

◆2023年12月15日発行ニュースレターより◆

NPO法人 コーヒータイム
活動内容
障がい者に対して、作業・生活訓練を通して社会復帰・社会参加に関する事業を行い、障がい者の自立に寄与することを目的とする。
(2008年05月27日認証)
活動分野
①保健・医療・福祉
⑩人権・平和
⑰職業能力開発・雇用拡充
住所
〒979-1535
福島県浪江町大字井手字大高倉47番地4
連絡先

TEL:0240-35-4032
E-mail:coffeetime@plum.ocn.ne.jp
HP:http://coffeetime.a.la9.jp/

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