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奥会津は日本の原点
特定非営利活動法人わくわく奥会津.COMは2011年4月、三島町役場に34年間勤め、地域づくりを担ってきた理事長の五十嵐さんが、過疎対策の集大成と地域づくりの実践力強化のために仲間たちと立ち上げました。この法人名は「わくわくすることがない、ここには…」と口にして町を出た五十嵐さんの長男の一言から、このままではこの地域に後継者を残せないという想いでつけられたそう。
特定非営利活動法人
わくわく奥会津.COM
地域の担い手である若者の定着を最大の目標に掲げ、その達成手段として農林業、ものづくり、芸術文化、観光など地場産業の振興に努めています。
地域の高齢化が進み、農地の荒廃が目立つようになったのを法人が引き受け、手入れする田んぼの数は年々増えています。その田んぼで収穫したお米から、オリジナルの純米大吟醸「會津銀山街道」が生まれました。小売店では販売していない知る人ぞ知る酒で、リピーターが多く、地域の名を高めることに繋がっています。他にも蕎麦、山で採れるきのこや山菜など美味しい食材が豊富なこの地域。これらは個人に留まらず、近隣の旅館から東京の料亭まで多くの人を魅了しています。「多くは出せないけれど、ここにしかないレアなものを味わってほしい」と五十嵐さん。良いものを提供し、多くの人に喜んでもらえることが、法人の喜びにも繋がっています。
「奥会津は日本の原点だと思う。それをなくしてはいけない。自給自足でこそ本来の人間らしい生活ができるはずだ」と五十嵐さんは話します。自分が今何を欲しているか、本当の自分を理解できているか、我々現代人が自然に身を置くことで気付かされることは多いのではないでしょうか。
「いつか学校をつくりたい」自然を感じ、味わい、楽しみ、人間は本来どう生きるべきか、子どもも大人も関係なく一緒になって学ぶ場所、人と人が出会って新しい何かに目覚める場所にしたいと考えています。
挑戦に苦労はつきものですが、法人にとっては苦よりも楽しさが圧倒的に勝るそう。現在は移住されてきた若い方もいるそうで、今後は地元の人もそうでない人も、この地域を想うみんなが知恵を出し合い、町を再生して、活気を取り戻していきます。
◆2023年8月31日発行ニュースレターより◆
- 活動内容
- 地域社会の存続さえ危ぶまれる住民自身に対し、持続可能な地域づくりに主体的に取り組み、「住み続けたい」という叫びに確実に応えるために、地場産業や集落の担い手である若者をできるだけ多く定着させることに関する事業を行い、それを達成する手段として農林業、ものづくりなどの地場産業を業として成り立たせる算段を考え実行すると共に、それらを資源とした観光による交流の活発化も図りながら地場産業の活性化に寄与することを目的とする。(2011年5月17日認証)
- 活動分野
- ③まちづくり
⑥学術・文化・芸術・スポーツ
⑦環境保全
⑬子どもの健全育成
⑯経済活動の活性化
⑰職業能力開発・雇用拡充 - 住所
- 〒969-7517
福島県大沼郡三島町大谷字中際1902番地 - 連絡先
TEL:0241-52-2597
FAX:0241-42-7009
MAIL:contact@wakuwaku-okuaizu.com