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地域の歴史とこれからの未来を担っていく!
NPO法人市民活動ネットワーク相馬は、東日本大震災をきっかけに2012年に設立された団体です。設立当初は任意団体として発足し、大地震、大津波、原発事故の被害に遭った相双地区の歴史あるお酒や焼き物等の文化、伝統的な地場産品を残していきたい・復活させたいという思いから、主に歴史文化保存を目的として震災復興に関わる様々な活動を行ってきました。
NPO法人
市民活動ネットワーク相馬
昨年度、震災で被災した方々のコミュニティ交流の場として日本アムウェイ社から施設を正式に譲り受けたことを機に、歴史文化保存の活動だけではなく地域の様々な支援を行っていきたいという思いから団体名を「相双歴史文化保存会」から、現在の名称である「市民活動ネットワーク相馬」に変更し、交流施設「さとばたけ相馬アムウェイハウス」を拠点に活動を行っています。
さとばたけ相馬アムウェイハウスではこれまでの活動に加え、地域の子どもたちの学習塾やパソコン教室等、地域住民の学びの場として活用されています。また、施設の側には畑もあり、農業体験や収穫した作物を使用した調理体験をすることも可能です。また、音楽イベントや映画上映会など、様々な催しも行われています。
代表理事の畠中さんは、今後はフードバンク事業に力を入れていきたいと考えているそうです。食糧問題は世界的に深刻な問題となっていますが、日本では食品ロスが課題となっています。畠中さんご自身も農家の出身ということもあり、食べきれずに捨てられている野菜などを見て、それらを上手く利用することで困っている人を支援できるのではないかと考えました。
市民活動ネットワーク相馬では、困っている方々へただ食べ物を提供するというだけではなく、効率よく自給できる方法も伝えています。農作業や調理をできる限り自分自身で行い、自給自足の方法を学ぶことで、新たな暮らし方を発見でき、更に食糧問題を解決する方法が見つかるのではないかと、畠中さんは新たな食糧需給の仕組みを考えています。
食べ物を提供するだけでなく、自分自身で調達できる仕組みなどを検討するところから始める。フードバンクとしての新たなあり方ではないでしょうか。
市民活動ネットワーク相馬では今後も地域に密着した様々な活動を行っていきます。活動にご興味のある方は、是非さとばたけ相馬アムウェイハウスへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
◆2022年8月31日発行ニュースレターより◆
- 活動内容
- 今回の東日本大震災及び福島原子力発電所の事故の影響により壊滅的な被害を受けた相馬・双葉地区から避難している方々にできる限り早い機会に、居住可能な旧相馬藩の地域である相馬市及びその近隣の市町村に戻ることを呼びかけ、相馬市等に定住し、将来の生活を設計できるよう支援するとともに、相馬・双葉地方に残る文化・伝統を保存伝承することで、相馬・双葉地区の早期機能回復及び地域の発展に寄与することを目的とする。
- 活動分野
- ②社会教育
③まちづくり
④観光の振興
⑤農山漁村過疎中山間
⑥学術・文化・芸術・スポーツ
⑦環境保全
⑧災害救援
⑨地域安全
⑬子どもの健全育成
⑯経済活動の活性化
⑲NPO等支援 - 住所
- 〒976-0036
福島県相馬市馬場野字山越89 相馬アムウェイハウス - 連絡先
TEL:0244-35-6881/080-5562-3335
E-mail:satobatake@gmail.com
HP:https://satobatake.fc2.net/
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