どりーむずでは現在、全体で約25名の重心児を預かっており、1日に受け入れる定員は5名まで。14名のスタッフが、交代で療育活動や医療的なサポートを行っており、お子さんやお母さんたちの交流・相談の場としても活用されています。さらに、寝たきりのお子さんたちや、自分で思うように体を動かすことが難しいお子さんたちでも、季節を感じたり、様々な日常の生活を経験し楽しめるイベントも定期的に開催しています。
また、毎日のおやつは、「忙しいお母さんに代わって手作りのものを食べさせてあげたい」という気持ちから、スタッフさんたちの手作り！まさしく、ままはーとの味と言えるのではないでしょうか。
代表者である笠間さん自身も、重心児の息子さんを育てている当事者のお一人です。
「10年前、自分が突然重心児の母になり、今まで介護に関わったことがなかったので色々と調べたけれど、当時はなかなか情報が見つからず孤独感を感じました。

その経験から、同じ思いを抱えたお母さんたちを支え、最初の突破口になりたいと考えたんです。大変じゃなかったというと嘘になりますが、息子が生まれなかったらままはーとを作ることも、それによって出会えた人たちと会うこともなかった。この子たちの人をつなぐという力は凄いんです。みんなと出会えたことが、一番の幸せです。」と、笠間さんは素敵な笑顔を見せてくれました。

今後は医療技術の発展に伴い、重度の障がいを抱えながら生活する子どもやそのご家族への多職種連携による支援が必要不可欠になります。「重心児の保護者が不安を感じないよう、自分たちがこの地域で活動していること、障がいがあってもなくても安心して子どもが育てられることを伝えたい。そして、スタッフが働きやすく、幸せであることを願っています。」と笠間さんは語っています。