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特定非営利活動法人相馬救援隊

「相馬藩」で人と馬と自然との共生

相馬家第34代当主の相馬行胤さんが理事長を務める特定非営利活動法人相馬救援隊。2011年に発生した東日本大震災後、有志で集まったメンバーで、個人から寄付された物資の仕分けや運搬等、被災者への支援活動から始まりました。

特定非営利活動法人
相馬救援隊

 野馬追をはじめとする馬文化の継承をミッションに掲げ、2018年から馬に関する事業を始めました。引退場のセカンドキャリアとして、野馬追に出る馬の育成をメインに、地域内外の方に馬と触れ合う機会をつくるイベントの開催や、馬事文化の振興普及に努めています。
 「馬は人の気持ちを動かし、笑顔を引き出してくれます。純粋に、馬と触れ合って楽しんでほしい。非日常を味わい、リフレッシュしてほしい。笑顔になった方からいただける『ありがとう』が何よりのやりがいです」と話すのは事務局の中澤さん。生き物と関わる以上、怪我や病気に配慮する大変さはありますが、辛いことよりも楽しいことの方が断然多いそうです。

 昨年、相馬さんは浪江町で一般社団法人SOMAを立ち上げ、地域住民とのコミュニティの場として<ノーマの谷>を創りました。今後、相馬救援隊はノーマの谷の重要な活動の一翼を担っていきます。ノーマの谷のテーマは、人と馬と自然との共生で、乗馬トレッキングやレッスン、オープンデーなど、人と馬が触れ合える場所づくりを目指しています。また、学びの機会もつくっていきたいと考えており、遊びに来てくれた方も一緒になってみんなでノーマの谷を創りあげていくつもりだそうです。「もしかしたら永遠につくり続けることになるかもしれません…」と笑って話す中澤さん。敷地内に置いたトレーラーに電気と水道を通す工事を、専門家と一緒にスタッフが自分たちの手で行いました。「私たちは東日本大震災を経験し、人間の無力さを痛感しました。有事に耐え、生きる力を身につける、そんなことを改めて考えられたらいいと思います。一度ゼロになった場所なので、やることはすべてプラスになると思っています」と中澤さん。
 大人も子どもも一緒に学び、楽しみ、喜びを味わえる場所、ノーマの谷。ここが賑わい、「相馬藩」が活気を取り戻す日はそう遠くないのかもしれません。

♦2024年8月30日発行ニュースレターより♦

特定非営利活動法人相馬救援隊
活動内容
相馬地方に対して、災害復興に関する事業を行い、経済的支援に寄与することを目的とする。
活動分野
②社会教育
③まちづくり
⑥学術・文化・芸術・スポーツ
⑧災害救援
⑨地域安全
⑪国際協力
⑮科学技術
⑯経済活動の活性化
⑰職業能力開発・雇用拡充
⑲NPO等支援
住所
〒975-0016
福島県南相馬市原町区仲町一丁目85番地
連絡先

Instagram:https://www.instagram.com/sart34org/
Facebook:https://www.facebook.com/sohma.aid/?locale=ja_JP
ノーマの谷HP:https://nomavalley.jp/

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