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色んな人が集まって一緒に「遊び学び、暮らす」
特定非営利活動法人ライフケアは、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故で被災した人たちに対して、自然医学の健康相談や講座を開催するほか、新潟県佐渡市にある『へっついの家』での保養や、暮らし・自然体験活動を通して生きる力を育み、誰もが一緒に生きていける社会づくりを目指して設立されました。
特定非営利活動法人
ライフケア
原発事故当時は放射性物質の影響により、福島の子どもたちは外で遊ぶことが少なくなりました。当初の活動は被災者支援ということで線量の低いところに行って心身を休める「保養活動」と、体の健康を守る「健康相談」の二本柱で活動を始められたそうです。
「線量の低いところで思い切り遊ばせることが必要だと感じて始めたのがきっかけで、佐渡の古民家を借り上げて拠点としていました。そこが『へっついの家』です。『へっつい』は、かまどという意味で、古民家にはもともとかまどと五右衛門風呂の跡があり、復元して、かまどでお湯を沸かしたり、五右衛門風呂を薪で沸かすなどの体験学習で利用しており、子どもたちにはとても好評です。」と、代表理事の関久雄さんは言います。
そんな「へっついの家」を100年続く保養の拠点にしたい!どうしたら安心で安全な保養を続けられるか等を考えて、民泊を始めるために、へっついの家を買い取って、快適で安全な施設の改修を始めるための資金をクラウドファンディングで募り、目標額を達成しました。
また、保養活動の参加者や避難者と日常的に繋がりたいということから、郡山周辺で月1回「だんごさし」や「みそづくり」など自然の中での体験活動を行い、様々な人と繋がり、助け合いながら活動を続けています。
関さんは、「日々活動をしていて、いまの福島の中では、被ばくや放射能をめぐって様々な意見があり、本音が言えない人が生まれている。」と話します。お互いに理解するためにはどうしたらいいのかを伝えるために「隠れキニシタン」という映画を制作しました。上映情報はライフケアのHPに記載されているので、機会があればぜひ観に行かれてはいかがでしょうか。
これからのライフケアは、これまでの活動に加えて、今まで出会ったことのない異業種の人たちと一緒にできることを探して、福島の本当の復興とは何か?について考えるきっかけづくりを行っていきます。
♦2024年3月15日発行ニュースレターより♦
- 活動内容
- 福島に住む人及び県内外から集うすべての人に対して、災害の予防、支援、復興に関する事業を行い、人々が尊厳を持って安全に暮らせる地域社会づくりに寄与することを目的とする。
- 活動分野
- ①保健・医療・福祉
③まちづくり
⑦環境保全
⑧災害救援
⑪国際協力
⑬子どもの健全育成
⑲NPO等支援 - 住所
- 〒964-0905
福島県二本松市松岡93番地 - 連絡先
TEL:080-5227-2110
E-mail:shizen.igaku.info@gmail.com
HP:https://npo-lifecare.org/